« 「里山林管理基礎講座」自由選択講座「チェンソーのメンテナンスと広葉樹の間伐」を受講してきました。 | トップページ | 「里山林管理基礎講座」最終回の第4回「人工林の間伐その2 手道具の使い方とメンテナンス」の様子をお伝えします。 »

2010年11月 5日 (金)

「里山林管理基礎講座」第3回「人工林の間伐その1」の様子をお伝えします。

 管理人が受講している「ボランティアのための里山林管理基礎講座」の内容を紹介します。
 今回は、11月5日開催された、第3回「人工林の間伐その1」です。

Keisoku0  里山って、広葉樹林?って感じだけど、今回は人工林?!?!?。
 なぜなんだろう・・・。
 林業技術総合センターの普及指導チームの松野技術次長さん曰く。
 宮城県の県土の6割は山林。そのうち3割は国有林、残り7割は民有林だそうです。 「奥山の多くは国有林であり、そういう意味では宮城県の民有林はほとんど里山林と言って良いが、その民有林の6割は人工林で、 しかも里山の7割は杉林である。従って、広葉樹とともに針葉樹も里山では重要であり、人工林の管理も覚えて欲しい。」
 納得!。まあ、民有林でも奥山にあるものもあるだろうけど、杉林はやっぱり、身近な里山にも普通にあるのは確か。
 しかも、手入れがされていない・・・。
 「人工林の技術は間伐の技術とも言える。」そうで、だから人工林の間伐と言う講座があるそうです。

 午前中は、「道具の選び方と服装について」の講義と「人工林の手入れ・間伐の目的と方法」について講義を受けた。
 間伐しないとどうなるかは、一目瞭然。もやしのようになり、強風や冠雪で被害を受けたり、林の中が暗くなり、下層植生がなくなり、表土の保水力が低下し、表土が流れたりする。山が荒れてしまう。
 間伐は、植えた木の密度を下げ、残った木の競争を緩和し、太く成長させ、強風や冠雪に強くなるとともに、下層植生を豊かにし、保水能力を高め、地表流出を少なくする。山を豊かにする。
 また、良質な木材を生産し、さらに、間伐材を売ることで、主伐までの間に収入を得ることもできる(長伐期多間伐施業)。

 どの程度間伐するかの指標は色々あるけれど、「相対幹距比」といって、樹高と樹間距離の割合(相対幹距比)が18%から20%が健康な森林の目安になるとの指標があるそうです。樹間は便宜上、面積を立木本数で割って、平方根を求めるやり方で計算します。
 今回はこれを使って、森林の全部を計るのは大変なので、ある程度の面積の標準地を設定し、標準地内のすべての立木の樹高と、胸高直径を測定し、平均樹高から相対幹距比20%にあたる本数(成立本数)を計算して、間伐本数を決める方法を使いました。
 1haの成立本数(相対幹距比20%の場合)=(500/平均樹高)*(500/平均樹高) (これは(500/平均樹高)の2乗))
      ※500=100/0.2
 相対幹距比20%から、適正な成立本数を逆算して計算するとこうなります。わかるかな・・・・笑。

Sokkann_2  さてさて、午後から実際現地に行って調査をしました。
 杉林の樹齢23年の林で、標準地として、10m四方(100㎡)を計り、実際にその中の立木のすべての樹高と胸高直径を計測しました。
 木の高さってどうやって計るの????。
 バーテックス樹高測定器っていう便利なやつがあるんです。でもすごく値段が高い!。班毎に分かれてやりましたが私の班はこれを使いましたが、一般的には使えないようです。笑
 もう一つ、木の横に目盛りが付いていて伸縮自在のポール(測(そっ)棹(かん))を立てて直接測る方法があるんですが、これが樹高が高いと大変ですが、他の班は計ったようです。
 そのほかにもあるようですが、ここでは省略します。

Keisoku1  この結果、わが班は平均樹高が15mなので、成立本数は11本((500/15)*(500/15)*100㎡/10000㎡)となりました。
 実際13本の立木があったので、2本が間伐の対象となります。
 間伐木の選び方として、①病木、②被圧木、傾斜木、③曲がり木、④あばれ木・二股木・普通木の順に選択します。そのほか木の配置のバランスも考えて選択するそうです。
 また、平均樹高より低い木を間伐することが多いので、その結果平均樹高が高くなり、成立本数が少なくなるため、再度、間伐後の状態の成立本数を計算し、間伐本数を増やしたりするそうです。
 わが班では、平均樹高の木を間伐木として選んだので、間伐しても成立本数が変わらない結果となったけど、生育の悪い木や曲がり木が多かったので、1本増やして間伐することにしました。
 各班でのデータにばらつきがあり(原因として、場所の問題や計測の誤りなど)、林全体に適用するときは、標準地の面積を拡大したり、標準地の箇所を増やしたりするなどは必要だそうです。
 林を調査して、どの程度の本数を間伐するかを決め、どのように間伐する木を選ぶのか、勉強になりました。
 また、昔は節をとるために、枝打ちをしていたのが、今は木材の使われ方が変わり(家を建てるとき、昔は和室が多かったが、今は柱の隠れる部屋が多くなった。)、値段の差があまりないので、昔に比べ枝打ちはしなくなったとの話も驚きでした。
 また、ただ単に、成長の悪い木などを適当に間引くのが間伐と思っていたけど、奥が深いなあ・・・。

 いよいよ、明日は実際の間伐です。それと、手道具の使い方とメンテナンスです。
 そうそう、明日が講座の最終です。閉講式もあるそうです。
 知れば知るほど、里山の管理って難しいなあって感じがするんですが、でも知れば知るほど役に立つので、もう少し勉強したい気持ちです。

 管理人でした。

|

« 「里山林管理基礎講座」自由選択講座「チェンソーのメンテナンスと広葉樹の間伐」を受講してきました。 | トップページ | 「里山林管理基礎講座」最終回の第4回「人工林の間伐その2 手道具の使い方とメンテナンス」の様子をお伝えします。 »

里山林管理基礎講座について」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175395/49944699

この記事へのトラックバック一覧です: 「里山林管理基礎講座」第3回「人工林の間伐その1」の様子をお伝えします。:

« 「里山林管理基礎講座」自由選択講座「チェンソーのメンテナンスと広葉樹の間伐」を受講してきました。 | トップページ | 「里山林管理基礎講座」最終回の第4回「人工林の間伐その2 手道具の使い方とメンテナンス」の様子をお伝えします。 »