11月5日に開催された管理人が受講している「ボランティアのための里山林管理基礎講座」の最終講座の内容を紹介します。
昨日に引き続き、人工林の間伐ですが、今回は午前中は「手道具(ナタ・ノコギリ)の使い方とメンテナンス」の実践です。
以前に書き忘れたけど、宮城県林業技術振興総合センターには、実習舎があります。
何か講義の教室と違って、薪ストーブで薪が焚かれていたり、さまざまな機械や道具、作業台もあり、実習っていう雰囲気があります。
今回も、「チェンソーのメンテナンスと広葉樹の間伐」でお世話になった安倍さんと黒川さんが講師です。
ナタは、両刃と片刃があり、両刃は枝うち用で刃が欠けやすいので、一般的には片刃(左利きと右利きがある。)を使うそうです。
普通にホームセンターで売っているのは、刃のうち3mmから4mmだけが鋼(たがね)となっていること、必ず研いでから使わなければいけないそうです。
最初にナタの使い方についての実習です。山で作業のための道を作ったりするときに使う、杭作りを実践しながら、使い方を教えてもらいました。
作り方
・間伐した細めの杉の木の枝を払って、2尺(1尺は30.3cm)の長さに切る。
・杉の木の枝払いの仕方としては、たたくのではなく、手前にナタを引くように使う。枯れ枝は刃が欠けやすいので、力任せにしないなど。
・杭の作り方としては、先は鉛筆のように尖らせると、土の中に打っていくと、木の根や石にあたった際に先が曲がりやすいので、尖らせない。
・面は5角形が良い。頭は、打つときに割れてしまうので必ず面取りをする。
削り方は実践で覚えるしかないようです。笑
次は、各人が持参した、ナタを使って、研ぎ方の実践です。
砥石は、「粗」「中」「仕上げ」に別れており、刃が欠けたときなどは、「粗」で研いでから、「中」「仕上げ」をするそうです。
砥石は、研ぐ前に水に10分くらい浸けておいて、十分に水をしみこませてから研ぎます。
研ぐときは、角度を両手できちんと維持し、砥石に刃を常に直角に、刃全体を均一に研いで行きます。
ナタの裏は、研がないのが原則だそうです。
バリ(表を研ぐと裏側に刃が少しめくれてくる部分を言う。)はとらなくてもいいし、とる場合は仕上げ砥石で1、2回こするだけで良いそうです。
裏も研ぐと、包丁のようになり、刃が欠けやすいからだそうです。
管理人のナタは、刃が欠けていたので、粗砥石から研いで、中研ぎと仕上げ研ぎをして、使ってみました。
杭を削ったら、切れること切れること、道具の手入れの重要性を身をもって実感しました。
次はノコギリです。
取替えタイプや使い捨てタイプのステンレス製と砥げるタイプの鋼のノコギリがあり、取替えタイプも切れるとのことで、管理人は簡単な方を使うので、ここではノコギリの構造や砥ぎ方は省略します。笑
ただ、切れなくなったら、のこぎりの上目(三角の一番上の部分)を研ぐと切れ味が戻るので、普段は上目(テンコともいう。)だけを研ぐそうです。
ノコギリの種類も色々あるし、使い道によって、研がなくても良いような道具の選択もあると思いました。
林業や山の手入れというと、チェンソーや草刈機械などが無いと作業ができないと考えがち。
でも、昔は子供も、年よりも、手道具を持って作業していたんだよなあって思うと、ちょっとした山の手入れや、細い木の間伐など、これからの里山の活動に手道具を見直そうと思いました。
取り扱いが簡単で、しかも危険性が少ないことを考えれば、子供も、女性も気軽に参加することができると思いました。刃を研ぐなど道具をきちんとメンテナンスをし、もっと里山遊びに活用しよう!!。
手道具自体もその手入れも、先人の知恵の集まった生活文化の一つなのだと改めて感じました。
午後からは、実際の間伐です。華麗なるチェンソー作業と思っていたら・・・・。
つた、つるが木に絡んでいて、大変な間伐作業になりました。
「藤」や「くまやなぎ」などのつる性の木(?)が梢の方で伐採木に絡んでいると、ばっさり倒れず、つるが絡んだ木とかかり木になります。
作業効率も落ちるし、危険性が増すし、日頃の山の手入れがいかに重要かを実感しました。
伐採方法は前回の広葉樹と同じなので省略しますが、切捨て(間伐材を現場において腐らせる。)の場合は、等高線に平行におくと、表土などの流出防止になることや、間伐材の現地での利用方法として、林内での作業路つくりも教わりました。間伐した木をどう使うかを考えて、玉切をするように教えられました。
伐採木の利用を考えて、間伐をすること、たとえば作業路の杭として使うのかとかを前もって考えておくことも、作業路づくりをしながら教わりました。
もっと、身近な里山にみんなが入りやすいように、作業路も作っておいたほうが良いと感じました。
林の中に作業路があると歩くのが楽です。意外と簡単なので、作ってみたいと思います。
最後は実習舎に戻って、ロープの結び方の練習です。
まき結び、竜頭、もやい、こしかけ結び、動滑車を利用したロープワークも復習を兼ねて実践しました。
何回も練習して、体で覚えないと・・・。
そういえば、昔、農作業でやってたロープの結び方は、今でも自然と結べるからなあ・・・。
また、巻き枯らし間伐の方法も話題になりました。間伐を代用する手法として幹の樹皮と形成層を環状に削り取って、木を立ち枯れさせる方法です。亡くなった、みずすましの前代表の成沢さんも話してくれていました。
最後は、閉講式です。松野次長さんの閉会の挨拶では、広葉樹の管理は物足りないこともあったのではとの話もありましたが、管理人にとっては、この講習は、これから勉強を始めるきっかけ作りになったと感じます。
すべてを5回の講習で身につけられるほど、林業の文化は浅くはなかったと感じます。
今後は、自分の里山の管理での実践とプロ(昔のプロを探そう・・・笑)の知恵をもっと学んで、少しでも身につけ、みずすましの活動に生かしていきたいと思います。
結構里山管理はきつそうですが、里山の現状やどうしたら良いのかを考えるきっかけとなる活動、いや、みずすましの活動モットーである、楽しく、美味しくを基本に、活動を工夫し、これからも楽しんで里山と遊んでいきたいです。
里山は山菜、竹の子(孟宗竹、破竹)、栗、きのこなどなど、おいしさもたくさんあります。楽しくおいしくなくっちゃ、長続きしないしね。
皆さんも機会があったら、受講してはどうでしょうか。きっと里山を見る眼が変わると思います。
管理人でした。
追伸 ちゃんと修了書をもらってきましたよ。笑
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